カテゴリー別アーカイブ: 映画 演劇

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映画”HARRY DEAN STANTON is LUCKY”を渋谷UP LINKで観ました。

僕が言うべきことは何もありません。広大な大地をあてもなく歩く演技をやらせたら彼の右に出る者はいないでしょう。昔も今も。

ありがとうございました。どうぞ安らかに。

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マックロマンスは香港に移住したのか?とご質問いただきました。ご心配なく、もう帰国しています。香港の土産話は旅サイト=リスヴェルにアップしていくので興味のある方はそちらをお読みいただけるとありがたいです。

今のところ移住計画はありませんが、可能性はゼロではないかな。幅広いオプションの中で香港で居住地として考えるのはアリと思います。東京にスタックし続けている僕ですけど、もともと土着意識は低いんだよね。コーヒーと音楽があれば、まあ世界中どこでもやっていけることでしょう。

帰国してすぐに恵比寿ガーデンシネマで「香港製造」のリバイバル上映をやっているのを発見して足を運んできました。制作は返還前の97年だそうで、今の香港とはいろんなものごとが違うのでしょうけど、旅がまだ続いているみたいな気持ちにさせられました。(内容は楽しいものではなかったですけど。)

香港フィーバー、しばらく醒めそうにないな。

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けっこう楽しみにしてたのだけど、かなり睡魔にやられました。デヴィッド・リンチ的なものごとに憧れはありますが、考えてみれば僕は彼の映画ほとんど観ていない。ツインピークスも観てないし、まあ、デヴィッド・リンチとはほとんど無関係の人生を歩んで来たと言っても言い過ぎではありません。一体何を期待して映画館に向かったのやら。

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ヴィムヴェンダース最新作「アランフエスの麗しき日々」を観ました。「こういう映画もなくっちゃね。」というのが感想。

こっから先はまあ個人の備忘録的に。

眠っている人の頭の中に入り込んで、その人が見ている夢をリアルな体験として自分の頭の中に投影する。ちょっとややこしい表現ですけど、他にどうやって伝えたらいいかわかんない。

映画館を出る時、長い夢と眠りから覚めたような感じがするのですけど、香りや温度、皮膚を撫でる風の触感までをも体が覚えていて、現実と思考、感覚をつなぐ軸がぐらぐらします。そして直後にボロボロと涙が溢れはじめて止まりません。何だこりゃ?何で泣いているのか自分では理由もわからないんだ。

映画を観る前と後で世界の景色が全然違って見える。という意味ではタイのアピチャートポン・ウィーラセータクン監督の作品にも似た要素と効果を感じました。いずれにしても「映画」、進化していますね。

前半少し眠くなりますが、たぶんこれも計算内。途中にちゃんとアラームクロックが仕掛けてありました。

ルー・リードの「Perfect day」、ニック・ケイブの「Into My Arms」が、ただのBGMとしてではなく重要なパーツとして使われていました。個人的にもとても思い入れのある二曲で、これはたぶん偶然ではなくて、まあ僕がいかにヴェンダースに影響を受けてものごとに取り組んできたかということだと思います。

ジム・ジャームッシュをはじめ、クストリッツァ、ホドロフスキー、カウリスマキ、、好きな監督が大活躍の映画当たり年(個人的にね)となった2017年。最後の最後にいちばん凄いのに出会いました。

映画っていいなあ。

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観ました。アキカウリスマキ監督新作「希望のかなた」。本当はこんな映画は撮りたくないんだけどなあ。という声が聞こえてきそうな気がしたのは僕だけかしら?自分自身もそうなんだけど、何だか世の中いろいろ切羽詰まってきているように感じます。政治や社会に全く興味がなかった頃が懐かしい。

ともあれカウリスマキ節は健在です。字幕いらずのストーリー展開、独特のリズム、映像の美しさ、かっこいいセット。この写真はオフィシャルサイトから拝借してきたものですが、このワンショットだけでもおかずなしごはん三杯ぐらいいけるよね。本当に素晴らしい映画監督です。

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観ました。オリエント急行殺人事件。小説も読んだし、前作も観てるのだけど、ストーリーをすっかり忘れてしまっているという「ボケ頭」が幸いして、初々しい気持ちで挑むことができました。(最後の最後で誰が犯人かを思い出してしまってちょっと残念でした。)

誰もが結末を知っているミステリー作品の制作においてどこにモチベーションを持っていくのかが最も興味深いポイント。やはりキャスティングと演技力ということになりましょうか。これ以上考えられないぐらいの豪華なキャスト陣が観客の期待にばっちり応えてくれています。演技以外では衣装がすごくよかったです。チラッとグーグルチェックしてみたら、シューズは英国老舗、クロケット&ジョーンズなんだそうです。

我々世代の男性には憧れの的だったミシェルファイファーさんが初老のマダム役。時の流れを感じます。

theatergoing

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演劇「すべての四月のために」を東京芸術劇場で観ました。お芝居とかってあまり馴染みのない世界なんだけど、風邪でダウンの友人からチケットがまわってきたという経緯。このようなイレギュラーなお誘いはできるだけ受けておいた方がよい。というのが僕の持論、「シートに選ばれた。」と考えることにしています。

劇の内容も登場人物も何の前情報もなしに着席。ジャニーズのアイドルが主役とあってかお客の9割は女性。中年男性の姿はほとんどなくアウエー感に押しつぶされてしまいそう。

いざ幕が上がってみれば自分が劇場にいることは忘れ、いつしか深くストーリーの中に吸い込まれてゆきます。この感覚は何なんだろうな。セットとか明らかに作り物のはずなのに妙にリアルに感じます。海のにおいがする。

戦時中の朝鮮半島が舞台、重苦しい題材をテーマにしていながらにして、コメディ作品ばり、随所にちりばめられたコミカルな演出が特徴的な、まさに「笑いあり涙あり」の大作です。登場人物が持つキャラクターとそれぞれのストーリーが舞台上で交錯する内容で、視点の置き方によっては複数の主人公がいるように感じました。

ストーリーや演出も素晴らしいけれど、まあとにかく「役者ってすげえなあ。」って思いました。自分ではない他人を演ずるって。劇場みたいにお客と同じ空間の中で演技するのって、たぶん細胞レベルとかでそのキャラクターになりきることができないと、観客にはそれが伝わってすぐに場がシラケてしまうよね。いやあ想像しただけで震えちゃうね。

観劇後に出演者のひとり中村靖日さん(写真中央)とお話をする貴重な機会を得ました。(とても熱い方でした。)名脇役というとご本人には失礼かも知れないけれど、この作品では彼の存在がとても重要な役割を担っていました。ちょっと代わりが想像できない。彼にしか演じられない役が他にもいろいろありそうです。もうけっこういい歳だと聞いたけど、これから先の活動がすごく楽しみです。応援しよ。

作品のキーワードとメッセージはわりとわかりやすく語られていると思います。音楽もダンスも格闘技も、自分の体を使って表現するアートはみんなそうだけど、やはりスクリーンやテレビで観るのとライブでは大違い。たくさんの刺激をいただきました。風邪をひいた友人に感謝しなきゃ。