カテゴリー別アーカイブ: アート

DM

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コム デ ギャルソンからダイレクトメールでブックが送られてきました。ぶっちゃけ内容は何のことやらさっぱりわかんないんですけど、ちゃんとお金払って買いたいようなクオリティ。コムデのショップは店ごとにテーマや演出、置いてる服も(もちろんスタッフも)異なる上にディスプレーなど割と高い頻度で変化があるので、通いがいがあります。美術館巡りな気分でどの店にもよく足を運びます。(あまり買ってなくてすみません。)コムデの店員となると昔はちょっと憧れというか近寄りがたい感じの人が多かったですが、息子と同じぐらいの年齢のスタッフの方々に接客してもらうのは何だかちょっと不思議な感覚でもあります。

AKARI

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誰もが知ってるランプシェードのロングランヒット、イサムノグチの「AKARI」が我が家にやってきました。ヨーロッパに住んでいた時は本当にあっちこっちで見かけましたね。実は当時はあまり好きではありませんでした。いわゆる「和モノ」にはもともとあまり興味がなかったというのもありますが、それ以上に「和と洋の融合」みたいのが苦手で、三味線でロックをやったりとかそういうの、何だかフェイクというか偽善的な感じがして敬遠していました。

この30年(特にここ数年)で僕にもいろいろな変化があって、今では和と洋で無理に線を引くことも少なくなったと思います。和であれ洋であれ、フェイクであれリアルであれ、このAKARIは今の我が家のリビングにはとてもよく合ってるんじゃないかな。

MOVIE VIEW

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観ました。アキカウリスマキ監督新作「希望のかなた」。本当はこんな映画は撮りたくないんだけどなあ。という声が聞こえてきそうな気がしたのは僕だけかしら?自分自身もそうなんだけど、何だか世の中いろいろ切羽詰まってきているように感じます。政治や社会に全く興味がなかった頃が懐かしい。

ともあれカウリスマキ節は健在です。字幕いらずのストーリー展開、独特のリズム、映像の美しさ、かっこいいセット。この写真はオフィシャルサイトから拝借してきたものですが、このワンショットだけでもおかずなしごはん三杯ぐらいいけるよね。本当に素晴らしい映画監督です。

美術館で愛を語る

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安藤忠雄展

何も心に響かず。安藤忠雄さんからは愛を感じない。もともと愛情がある人なのかそうでないのかは知らないけれど、少なくともこの人は「僕」のことは好きではないと思います。渋谷駅のホームに立っても、表参道ヒルズを訪れても、「ここにはお前の居場所はない。あっちへ行け。」と言われているような疎外感を受ける。容れ物を作るのは得意なんだろうけど、そこに容れるもののことはあんまり考えてないように感じます。

同じ日にコムデギャルソンのショップでジャケットを試着したのですけど、コムデの服って吊ってあるのと着るのとで全然違うんだよね。袖を通した瞬間にあのように気分が高揚するのは他のブランドの服ではなかなか体感できない。

まるで川久保玲さんが僕のためにわざわざ採寸して、僕の音楽の趣味や、好きな女の子タイプや、普段遊びに行くところや、そういうことを全て考慮して、僕のためだけにデザインしてくれたみたいな、そんな錯覚に陥るのもコムデならでは。もちろん彼女は僕の存在なんか1ミリも知らないですけどね。

川久保玲さんが僕に与えてくれるもの、それを僕は「愛」と呼びます。

別に安藤忠雄さんに恨みがあるわけではない。世界の安藤を相手にケンカをふっかけるつもりもありません。ただ安藤さんも僕のことをちょっとでいいから好きになってくれればいいのになと、少し寂しい気持ちで美術館を後にしました。

ATTACKED

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とうとうMASSIVE ATTACKのLIVEを観てしまいました。LIVEというよりは音楽と映像、照明を駆使したインスタレーション・アート。現代美術と呼んで間違いないと思います。今年もたくさんの芸術作品に触れる機会を得ましたが、感受性が高くなっているのか、運がよいのか、世界の芸術が進化しているのか、非常に質の高い作品との出会いが多かった「当たり年」であったように思います。毎週のようにあちこちで様々な刺激を受けてけっこうお腹いっぱいな感じではあったのですが、最後の最後にいちばん凄いのが来ちゃったよな、という感じ。「感想」なんてものはとても言葉にできません。ただ「体感した」という事実だけをここに記しておきます。

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theatergoing

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演劇「すべての四月のために」を東京芸術劇場で観ました。お芝居とかってあまり馴染みのない世界なんだけど、風邪でダウンの友人からチケットがまわってきたという経緯。このようなイレギュラーなお誘いはできるだけ受けておいた方がよい。というのが僕の持論、「シートに選ばれた。」と考えることにしています。

劇の内容も登場人物も何の前情報もなしに着席。ジャニーズのアイドルが主役とあってかお客の9割は女性。中年男性の姿はほとんどなくアウエー感に押しつぶされてしまいそう。

いざ幕が上がってみれば自分が劇場にいることは忘れ、いつしか深くストーリーの中に吸い込まれてゆきます。この感覚は何なんだろうな。セットとか明らかに作り物のはずなのに妙にリアルに感じます。海のにおいがする。

戦時中の朝鮮半島が舞台、重苦しい題材をテーマにしていながらにして、コメディ作品ばり、随所にちりばめられたコミカルな演出が特徴的な、まさに「笑いあり涙あり」の大作です。登場人物が持つキャラクターとそれぞれのストーリーが舞台上で交錯する内容で、視点の置き方によっては複数の主人公がいるように感じました。

ストーリーや演出も素晴らしいけれど、まあとにかく「役者ってすげえなあ。」って思いました。自分ではない他人を演ずるって。劇場みたいにお客と同じ空間の中で演技するのって、たぶん細胞レベルとかでそのキャラクターになりきることができないと、観客にはそれが伝わってすぐに場がシラケてしまうよね。いやあ想像しただけで震えちゃうね。

観劇後に出演者のひとり中村靖日さん(写真中央)とお話をする貴重な機会を得ました。(とても熱い方でした。)名脇役というとご本人には失礼かも知れないけれど、この作品では彼の存在がとても重要な役割を担っていました。ちょっと代わりが想像できない。彼にしか演じられない役が他にもいろいろありそうです。もうけっこういい歳だと聞いたけど、これから先の活動がすごく楽しみです。応援しよ。

作品のキーワードとメッセージはわりとわかりやすく語られていると思います。音楽もダンスも格闘技も、自分の体を使って表現するアートはみんなそうだけど、やはりスクリーンやテレビで観るのとライブでは大違い。たくさんの刺激をいただきました。風邪をひいた友人に感謝しなきゃ。

 

MOVIE VIEW

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映画”ENDLESS POETRY” 「エンドレス・ポエトリー」を観ました。いやもう凄かったの何のって。このワンシーンの写真を見て、ちょっとでも興味を持った人は観に行って損はないと思います。いや、観ないと損だな。

ネタバレしない方がいいと思うので詳細は何も言わないけど、いろいろ物事を深く考えさせられる内容でした。個人的に啓示とも思えるキーワードも見つけました。もちろん映画として映像や演出も素晴らしかったし、映画の枠を超越したアート作品としても高く評価されるべきと感じました。

現実の社会はどんどん窮屈で居心地が悪くなっていくのですけれど、ことアートの世界の中においては自分の居場所が年と共に増幅しているように思います。

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