Tokyo Cowboy Disco Part 2. / B.A.D RADIO STATION
時期的なものもあるかも知れないが、こと作曲に関しては世の中からのフィードバックが薄い。SNSやブログでディスられて凹むことは何度も経験してきているが、今回の場合はほぼ無視というか、イジメの対象にすらならないようで、やる気を削がれる。まあ作曲とは関係なく、私の賞味期限(賞味期間があったとしての話だが)がとっくに切れているというだけの話かも知れない。
以前にも話したことがあるが、甲斐バンドの甲斐よしひろさんが何かのインタビューに答えているのを見たか読んだかしたことがある。デビュー前、田舎から上京してきて右も左もわからない中で彼はまずオリジナル曲を40曲作ろうと思ったのだそうだ。40曲あればアルバムを3枚作ることができるし、アルバムが3枚あればプロの音楽家としてやっていけるだろうと目論んだ。と話していて、まあ数字の上ではその通りなのだけど、そこには大事な部分が抜けていて、つまり曲を作ってからそれがレコード屋の棚に並べられるようになるまでの「プロセス」が全く考慮されていないのである。40曲=プロの音楽家。あまりにもシンプルすぎる思考回路だが、その後の彼の活躍は私たち世代の人間なら誰しもがよく知っている。
私自身は甲斐よしひろさんのファンだったことは一度もないのだけれど、彼のこのデビューの逸話は教訓として頭の中にしまってある。
先月ぐらいから作曲を始めてみて、また彼のその能天気な教訓を思い出した。実際に、自分で納得のいく曲を40曲作るというのはなかなか大変なことだと思う。おそらく、40作れる人は100でも1000でも作れるとかそういう話なのかなと感じている。そこまで行ってみないと見えない景色というのがあるようにも思う。なので、ひとまず今は作ることに集中して、黙って40曲作ってみようと思っている。飽きずにできるか自信はないが、とりあえず現時点での目標。
そんなこと言われると聴く気も薄れるかも知れないが、5/40をbandcampに掲載した。(画像クリックで視聴/ダウンロードできます。)あと、35か。