定番の死

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普段からちまたのニュースに耳をかたむけてないので、何がトレンドで何が流行遅れなのかわからない。音楽関係にしても、新しいレコードはレコードショップの店員に勧められるがままに購入し、曲のタイトルはおろかアーティストの名前にしてももう憶える気すらないのが実情。ニコラスケイジの名前を思い出すのに何十分もかかるのだ。新たに人の名前をおぼえらえるわけがない。

流行を知らなくて困ることはあまりないが、たまに事件があっても自分だけ何も知らないということがある。レコード針を購入しようとショップに行ったら、何と、SHUREがカートリッジ部門から撤退したと聞いて驚いた。どれぐらいの事件かと言うとだな。うむ。アップルがスマホ事業から撤退したレベルに等しい。いや、それ以上かも知れない。マクドナルドがハンバーガーを作るのやめたとか、それぐらいの規模のニュースである。にわかには信じられなかったが、どうやら本当のようだ。

偶然、別の楽器屋に売れ残っていたのを見つけ、在庫全てまとめ買いしたので1年やそこらはもちそうだが、やれやれ、今回のニュースは心に痛みを伴う。自分が「定番」と思って愛用していたものが世の中から無くなっていくのである。すなわち自分の居場所がどんどん小さくなっていくことを意味する。「もうおまえの場所はここにはない。出て行け。」と宣言される日が、そこまでやってきているような気がする。

*4月に書いた記事に加筆した。

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