今年はどうも正月に母親から発表された呪いの占い「何をやってもうまくいかない。」が頭の片隅にくっついて離れないようである。もともとからネガティブな性格で、良い占いだと「そんな素晴らしいことが自分に起こるわけがない。」と結果を跳ね除けるくせに、悪い方は心の底から信じて受け入れてしまうのだ。そんな悲観的な性格の自分を本当に恨んでいるが、53年そうやって生きてきて、今さら楽天的で前向きな性格に生まれ変われるとは思わない。残りの人生も悪い予言だけを信じ、呪われ、死んだ後は地獄に落ちるのだろう。
さて、きのうサーフィンに行った際、ボードで突き指をしてしまった。折れてはいないが指と手がかなり腫れている。幸い、ターンテーブルなどDJ機材の扱い、パソコンのキーボードの操作、車の運転など、日常生活には大きな影響はなさそうだ。やれやれ、自分がピアニストや外科医でなくてよかった。と、必要もないような安心をしたところで、ふと、前回このブログで「音楽の新しい表現方法を発見した」と息巻いておったことを思い出した。
弾けないのである。この指では到底ベースは弾けない。他のことはだいたい何でもできるのに、ベースだけは弾けない。
要するに神は私に「ベースを弾くなんて考えは捨ててしまえ。」と言っているのだな。少なくとも私はそう解釈した。わかりました。弾きませんよ。弾きません。もう金輪際弾かねえわ。
まあものすごくポジティブに捉えるのであれば、これは「レコードだけで勝負しなさい。」というメッセージだと取れなくもない。事実、今朝、ターンテーブルの前に立っていくつかの曲を繋いでみたが、あまりにも素晴らしすぎて自分で感動してしまった。もしかしたら私は天才かも知れない。
とまあこのように、クリエーションに(そして生き方)については、毎日のように考えがコロコロ変わる。あれこれ考えて結局は何もやらない。というのを何万回と繰り返してきた。今回もきっと同じになるだろう。この後も悪い予言だけを信じ、呪われ、死んだ後は地獄に落ちるのだろう。
*写真と本文はあまり関係ないかも。
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