5351POUR LES HOMMES代官山リニューアルレセプションでDJしてきました。
写真だとBARかレコードショップみたいけれど、もちろん服屋です。売り場から独立した場所にあるこのカウンター、普段はレジが置いてあって、お会計のやりとりをする場所なんだけど、機材をセットして、そこから酒も出すという言わば即席DJ BARな展開。
前面ガラス張り、売り場のフロアに通ずる手前側にも仕切りガラスがはめ込まれていて、ラジオの公開スタジオのようでもあります。この空間、そのまま欲しいよね。
お客様はとなりのフロアにいらして、離れたところからのオペレーション。まあ正直なところ選曲はとてもむずかしかったです。人の動きとかは何となく見えるんですけどね。空気がわからない。自分はいつも(無意識的に)空間のムードを読みながらDJしているんだなあって実感しました。
この夜はPiece of PeaceのChihiroさんがゲストで登場。時々、レコードに合わせて即興で言葉をのせるという例のヤツをやってくれたんですけど、あまりにもうまく馴染みすぎて、たぶんお客様のほとんどはライブとは気がつかなかったんじゃないかな。
そして終盤にまた素晴らしすぎるパフォーマンスが炸裂しました。これはその時の写真。彼女、叫んでるみたいに見えるけど違うんです。「ささやいている」んだ。
静かに流れるピアノソロに合わせて雑踏のすきまにポルトガル語のポエムを流し込む。その聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声を出すために、彼女、全身全霊を使っているんだ。ほんとに驚いたね。ちょっと言葉にならない。「感動」を超える意味の新しい言葉をこさえなくてはなりません。
録音できたからこれはジャイルスピーターソンにデータを送りつけてやろうと思ってます。
同じカウンターからお酒を出していたので、やはりバーテン魂?が騒いでしまって、何となくそっちのお手伝いも。その流れでChihiroさんまでバーテンやる羽目になりました。とんでもなく想定外の展開になってしまったけど、ご本人、楽しんでらっしゃったみたいだから、ま、いいか。
5351関係者のみなさま、おめでとうございます。素晴らしい機会を与えていただきありがとうございました。服と酒(僕はもう飲まないけど)と音楽と、傍に美しい詩を携えた美女と。もオレはもうそろそろ死んでもいいかなすらと思います。
Photo by @secret_citywalk