「パンク侍斬られて候」を観ました。作品が製作されていることを知った時からずっとそうだったんだけど、エンドロールが流れていくの眺めながら、何であそこに自分の名前がないのだろう?って。いやいや、本当におこがましいのは重々承知で話していますけど、最近、どこで人生設計を間違えたのかなあってよく考えます。
朝ドラや月9やましてやハリウッド映画の話をしているわけではないんだよね。原作が町田康で、脚本が宮藤官九郎で、監督が石井聰亙で、作品のタイトルがパンク侍で、エンドロールにセックスピストルズのアナーキーin the UKが流れる(カルト)映画。おかしいよなあ。スクリーンの向こう側にいるはずだったんだけどなあ。いやいや、おこがましいのはわかってますって。
映画の話をすると、町田康さんの作品を映画化するのは難しいのだろうな、というのが率直な感想です。
隣の席にたぶん綾野剛さんのファンと見える若いお母さんと娘がいらしたんですけど、ポップコーン食べる音が止まる度にちょっと申し訳ないような気持ちになりました。別に僕が悪いわけではまったくないんですけどね。そういう意味では凄い作品だよなあって思います。
演技では豊川悦司さんが光っていました。あと、おじさんたちはみんな北川景子さんを好きになってしまうと思います。
繰り返しになるけどエンドロールにアナーキーin the UKが流れて、一瞬だけ血が体の中を逆流するような高揚感がやってきて、そして消えました。