リーシュコード

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年をとってからサーフィンを始め、途中でやめてしまう理由のひとつに、やはり「他のサーファーの目」というのがあるようです。どんなに立派な人でも、海に入ったらヘタクソはクソなんでね。ぎこちない動きでみっともない姿を晒し、若い奴らに邪魔扱いされながらも、とにかく海に通わないことにはその先はなく、心が折れてしまう人がいるのは理解できます。

僕はもともとプライドのおそろしく低い人間なので、ちょっとやそっと人にバカにされたぐらいでへこたれることはありませんが、哲学かましてくる輩とはあまりつきあいたくないですね。「人間として成長しないとサーフィンはうまくならない。」みたいな。若造に言われたくねえわ。

まあ、そんなわけで、僕がサーフィンに行く時は、いかにして「オーラ」を消すか、というのはひとつのテーマであります。ヘタクソなくせにかっこばっかりは笑いの種なんでね。「いやいや、僕はど素人なんっす。人間としてもまだまだ未熟で、すいやせんっ。」という謙虚な空気感をまとう努力は怠らないようにしています。

服や持ち物も、あまりに洗練されているスタイルは避けます。適度に軽薄でいかにも素人っぽい雰囲気が狙い目。Ron Hermanなんかちょうどいいかもね。僕の知るかぎりでは本物のサーファーはRon Hermanで買い物していないと思います。

Ron Hermanを引っ張ってきたのはサザビーリーグという会社で、カフェ&雑貨の走りともいえる”Afternoon Tea”が象徴するように、以前からファッションと食、ライフスタイルをトータルで提案することに長けた大組織です。ファッション系のブランドが飲食に手を出してことごとく失敗する中、よいバランスを保ちながらずっと勝ち続けてきた唯一無二の存在。

Ron Hermanの登場には業界もけっこうびっくりしたのではないかしら。サザビーといえば、もともと英仏ヨーロッパ風のイメージを表に打ち出したブランド。それが何の前触れもなく突然カリフォルニア、しかもこれまでほとんどファッションとは無縁(失礼)だった「サーフィン」が主役です。

このような自らさえも裏切るようなムーブに、万人規模の従業員を抱える大会社がトライするという事態からは、僕ら平民も大いに学ぶべきと思います。月に向かって旅行しているところを「今から行き先、火星に変更するわ。」と言ってるような感じだったんじゃないかな。社内きっといろいろ大変だったでしょう。

ま、それとこれとは別の話ですけどね。どんなに火星が素晴らしいところだろうが、破れたTシャツに4万も5万も出せるわけもなく、今日はしれっとリーシュコードを購入しました。しつこいけれど、本物のサーファーは絶対Ron Hermanでリーシュコードを買わないと思います。カラーも軽薄なホワイトでいかにも素人っぽいでしょ?

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