プレーントゥ:REGAL
これを言っちゃおしまいなところはあるのですけれど、結論=紳士靴は日本製に限ります。
もちろん日本人特有の足にフィットするという機能性もしかり、革の質、きめ細やかな縫製、頑丈な作り、どれをとっても舶来品に引けを取らず、むしろコストパフォーマンスでは上を行く。僕は何十万もする靴を所有したことがないので、大きなことは言えませんが、例えば同じ価格帯のワークブーツでもTRICKERSよりもREGALの方が断然クオリティーが高いと、昨年、生まれて初めてREGALのブーツを手に入れて知ってしまいました。
ただし、デザイン製はね。国産の新旧シューブランドもあれこれがんばってはいるみたいだけれど、ショーウィンドーに誇らしげに並んだイギリスやイタリアのシューズを見ていると、やはり、まだまだかなあという感は否めません。
REGALで見つけたこのプレーントゥは何と足幅3Eの超幅広仕様。おそらくデザイン製ではなく機能を重視してこの形になったと思うのですが、独特のもっちりしたフォルムにはモードを感じます。例によってソールが恐ろしくダサいのが難点ですが、ま、いずれ貼りかえすればよし。歩き方がいびつなせいでソールの減りも人の倍ですので、どのみち数年後には手を加えることになると思います。
この歳になってこういう買い物をすると、あと何年ぐらい生きるのかなあというようなことが漠然と頭の中をよぎります。10年にしろ、20年にしろ、手入れしながら普通に履くことを考えれば、おそらくこれが僕がこの人生で最後に買ったプレーントゥということになるでしょう。人生というのは意外に短いものですね。