お気に入りの映画館、渋谷のUP LINKで”SUGER BLUES”という映画を観たら、L.Aの老舗クラブ=”WHISKY A GO GO”のことが話題に上がってました。その帰りに寄ったブックカフェで手に取った写真集のページめくってたらこの写真を見つけてちょっと嬉しくなっちゃった。
WHISKY A GO GO。ドアーズやジミヘンがしょっちゅうライブで出演してたってんで、けっこう由緒あるハコとされてるんだけど、実は80年代に僕もそこでライブをやったことがあります。
僕らの前座がロードオブザニューチャーチというパンクのスター寄せ集めのドリームバンドだったんですけど、ギターのブライアンジェイムス(元ダムド)が本番前に楽屋でヘロイン打っててね。そりゃあまあ凄いライブで完全に喰われて、もう何をやってもダメだったという苦い思い出。この話は他でもしたことがあるから聞き飽きたって人はスルーしてね。おじさんの自慢話。
で、SUGER BLUES。「砂糖は体に悪い」というテーマの元に作られたドキュメントムービーです。言いたいことはわかるけど映画としてはもうひとひねり欲しかったなあ、ってのが率直な感想。途中でかなり眠くなりました。現実主義者の人たちが怒り出しそうな内容なんですけど、平日朝10時半からの上映にもかかわらず、劇場ほぼ満席で、普通の若いカップルなんかもいたりして、そっちの方がびっくりしました。
しかし、このご時世、肉を食べないってだけで社会生活が少しややこしくなってるってのに、砂糖を摂らないとなると、もう他人との関係をすべて放棄するに等しいと言っても過言ではありません。まわりに砂糖を食べない人しかいないってのも気持ち悪いしね。僕は自分自身はけっこう「そっち系」と思われる行動をしているくせに、実は「そっち系」の人はあまり得意ではありません。選挙で三宅洋平を応援したけど、三宅洋平のまわりにいる連中とはつるみたくない、的な。マクドナルドをコーラでじゃぶじゃぶ流し込んでるような人との方が気があったりします。我ながらめんどくさい人間です。まったく。