羽田空港

仕事の移動で飛行機に乗るのが本当に辛い。というようなセリフをよく耳にするのですけど、飛行機なんか年に１回も乗れるかどうかの僕にとっては「羨ましい」としか言いようがありません。

若い頃、国から国、街から街へ旅して回るような日々を送っていて、当時はそれが一生ずっと続くものだと普通に思っていました。ちょっと休憩のつもりで東京で暮らし始めて早くも四半世紀。今やほぼ監禁状態の中で生きています。ま、それはそれで悪くないですけど。

そんなわけで、新しくなってから初めて羽田空港の「向こう側」に入りました。ゲート前の待合エリアに何やら現代アートなホワイトスペースが設けられ、いかにもフルクサスな音楽が施されております。通路はさんだ隣の立ち食い寿司屋さんの和のムードとあいまって何とも奇妙な存在感を発していました。ホワイトスペースにはテーブルなんかも配置されていて、飲み物など持ち込んでくつろぐことができるのですが、全く人気がなく、搭乗時間までに足を踏み入れたのは僕らとあと若人ひとりだけでした。隣の寿司屋さんは大盛況でしたけどね。