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渋谷パルコのシネクイントで上映されている「ストレイト・アウタ・コンプトン」を観ました。80年代にカリフォルニア州コンプトンで誕生したギャングスタ・ラップ、そこに関わる人々の人間模様を描いた実話。

ヒップホップは管轄外で知識もほぼゼロですが、登場人物や楽曲には思い当たる記憶が多々あります。ふうむ、あの頃、海の向こうではこういう風になってたんだなあ、とまるで歴史のレクチュアを受けているような内容。ファッションや街並み、車やバイクなど当時の流行が忠実に再現されていて、ある種、懐かしさも感じました。あと、今聴くとその頃の音はやっぱり古くさいですね。ヒップホップがそれだけ高速で進化してきたとも言えます。

しかしまあアメリカってのは物騒な国ですわ。その当時、僕はヨーロッパにいて、そこそこアングラなテリトリー内で生活していましたから、スキンヘッズやネオナチと接触する機会なんかもあって、まあまあ怖い思いもしましたけど、警察が一般市民を袋叩きにしたり、スクールバスに拳銃持ったマフィアが乗り込んできたり、自宅に装甲車が突っ込んできたりなどの経験はさすがにありません。危険度のレベルが違う。

そんなわけで、全体として「病める国アメリカ」が抱える数々の問題について、いろいろ考えさせられる内容だったと感じました。制作サイドにそのような意図があったとは思いませんが。

劇場にはやはりキャップをかぶった若者たちの姿。ちょうど彼らが産まれた頃の話なんだよな。映画を観てどんな感想を持ったのか、ちょっと聞いてみたい気がします。

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