ANARCHY 3.

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空港のとなりの土地のお話が続きます。

よくよく調べてみると、空港が周辺の土地を引き受けるシステムが存在することがわかりました。

空港ができた際に、あちらの都合で土地に線が引かれ、空港の敷地にならなかった部分がそのままになっているわけで、本来なら最初から周辺の土地も引き受けてくれればよかったのですが、まあ当時の空港側にはそのような余裕は予算的にも配慮的にもなかったのでしょう。

現在は、ある一定の条件を満たす土地については空港はむしろ積極的に引き受けているようです。売買価格も良心的で、土地の名目が何であるかは問題なく、しかも無税と聞き、結局この土地は空港に売却することにしました。

土地の売却にあたっては、今は、売る側が土地を測量にかけて他の土地との境界確定をしなくてはなりません。登記簿謄本などに記載されてるんだから、それでいいじゃないかと思うのですが、古いやり方で測量された図面と実際の土地とは多くの場合ズレが生じており、現在の高度な測量技術を使った、より正確な情報を得る必要があるとのことらしいです。

測量して上がって来た情報は、めぐりめぐって最終的には法務局のデータベースの中に収まります。つまり国は自分たちはびた一文払わずに最新技術による正確なデータを入手することになります。しかも第三者が公図などのデータを取得する場合、法務局に手数料を払わなければなりません。他人の金で得た情報を元に収入を得る。全くお上にとっては都合のよいシステムです。

つづく

写真:エントランス。通常はがっちり鍵がかけられており、自分の土地なのに入ることができません。

ANARCHY 3.」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: ANARCHY 2. 空港のとなりの「畑」 | MAC ROMANCE EXPRESS

  2. ピンバック: ANARCHY 4. | MAC ROMANCE EXPRESS

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