映画:STILL ALICE(邦題:アリスのままで)を二子玉川にできたばかりの映画館で観た。若年性のアルツハイマー症にかかった主人公アリス(ジュリアンムーア)とその家族の様子を第三者の視点、時には主人公からの目線で追いかける。
ジュリアンムーアの圧倒的な演技力。これにつきる。彼女はこの映画でアカデミーの主演女優賞を獲得した(知らなかった)そうで、ちょっと調べてみたら他でも賞を総ナメしていた。じゅうぶんに納得できる。
涙は免れない。年齢や家族の設定など、自分たちとの共通点も多く、(最近もの忘れが酷い点なども)考えさせられることも多かった。
一緒に映画を観た奥さんと、もしどちらかがアルツハイマーになったらどうする?という話をした。彼女は海の見える施設に入って静かに過ごしたいのだそうだ。見舞いも来ないで。と言う。僕はどうだろう。独房みたいなところで拘束衣着せされて、ダムドとかが24時間ガンガン流れてる。みたいのが似合ってる気がするが、まあ家族や親しい人たちに迷惑をかけたくないとは思う。
テーマ曲がよかった。冒頭からずっと同じメロディー(少し暗い)が流れていて、最初はストーリーと音楽のイメージがかけ離れているように感じるのが、ストーリーがだんだん音楽に近づいていって最後には同調しているのが面白かった。
二子玉川の映画館は新しくて綺麗でよいのだけど、どこか居心地の悪さを感じた。理由はよくわからない。