映画「はじまりのうた」(原題:BEGIN AGAIN)を観た。ポスターのイメージから連想できる内容そのまま、ハートウォーミングムービーらしく、清く正しく作られていた。ヘタなどんでん返しなし。無駄なサプライズもなし。セックスシーンもなし。(セックスやエロいことは大好きなんだけど、映画のそれは何故かいつも居心地が悪くなる。)当然、登場人物はひとりも死なない。
満足満足。
「おいおい」と、ツッコミどころは満載なので、特に音楽業界にいる人は寛大な気持ちを持ってスクリーンに向かった方が良いかも知れない。
主人公の歌声が良かった。演じるのはパイレーツオブカリビアンのヒロイン役で有名な=キーラ・ナイトレイ。たぶん本人が歌っている。歌手でもいけそうと思うぐらいいい感じ。何となくスザンヌ・ヴェガのことを思い出した。それからヒップホップ界ナンバーワン色男のモスデフが良いポジションの脇役で出ていて、ファン(て言うほどファンでもないのだけど)としては嬉しかった。
前夜に「ムード・インディゴ」(ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」原作の仏映画)を録画で観て酷くやさぐれてた気分がずいぶん癒された。
やさぐれるのも好きなんだけどね。