キックボクサー佐藤嘉洋のエッセイ集。ファイターとしての実力、実績はお墨付き。リング上ではストイックで物静かな印象を醸しているが、どうやら、頭の中はそうではないようだ。冒頭からパンチラだの風俗だの下世話な言葉がぽんぽん飛び出す。うむと唸らされるような名言を吐いたかと思えば、合コン話に脱線、ときおり登場するキックボクシングの話、哲学からシモネタまで、まさにやりたい放題のパラレルワールド。
前に何かの格闘技大会のテレビ中継に解説で登場してた時に、喋りがけっこう面白いと思っていたけれど、こんな人だったとはね。