湘南国際マラソン

湘南国際マラソンに参加した。フルマラソンに参戦するのは15年ぶり。練習をしておらず、完走は最初っからあきらめていて、歩きを入れながら、どうにか制限時間内にゴールするのが目標だった。後から思えば、この目標設定が間違っていたかも知れない。

制限時間は6時間半。走れるところまで走って、残りを歩いてゴールする。というのが作戦。キロ7分ペースで25kmまで走れば、後はすべて歩いてもゴールできる計算だ。

前日は、酒を抜いた。酸素にカプセルに入った。睡眠時間は4時間。少し短いが眠りは深かった。起床後は入念にストレッチした。スタートから逆算して5時間前に小さなおにぎりを4個食べた。その1時間後にはうどんを1杯流し込んだ。スタート前にもストレッチ。体調は万全だった。

レーススタート。これ以上遅く走れないぐらいのペースで走り始める。1K、早くもいつもの右ひざに少し違和感を感じはじめる。このまま痛みだしたら完走どころか半分も走れないだろう。iPhoneを取り出してナイキランでタイムをチェック。ちょうど7分ぐらい。

3K、尿意。スタート前のトイレのタイミングは完璧だったが、水を飲み過ぎたか。いつのまにか膝の違和感はフェードアウトしている。会場に設置されているトイレには列ができているので、我慢して次を目指す。

6K、トイレに行く。ここにも列ができていたが、全体から見ればたいしたタイムロスではない。

10K、全てに余裕がある。ふだんのジョギングで10km以上走ることはほとんどないので、ここからはある意味、未知の世界。発汗が激しくウェアはすでにびしょびしょ。そのせいで体感としては少し寒い。ペースはキープしているつもりだが、タイムを見るとスピードが上がっている。足腰が少し重い。

15K、心配していた膝痛は消え去っている。膝さえ痛くならなければ、歩かず完走することができるかもという淡い期待が頭をよぎる。それにしても先は長い。この後ぐらいから記憶があいまい。アミノバイタルを補給。途中何度も軽い睡魔に襲われる。

20K、折り返し地点。沿道に応援の観客が声を上げている。目標の25kmは射程範囲内。どこが痛いのかわからないけど、どこかが痛い。何でか理由はわからないけれど、足が前に進まない。頭がぼおっとしている。足腰が重くなったら給水所や距離の標示があるポイントで止まってストレッチ。ストレッチをすると不思議にカラダが軽くなり、また走ることができる。

25K、目標達成。大丈夫、まだ走れる。全てのポイントで給水する。水よりも甘いスポーツドリンクの方が美味い。補食。持参のオヤツは梅干しのタブレット、塩飴、チョコレート、うるめいわし。給水所にも食べ物が用意されている。ほとんど全て食べる。バナナ、おにぎり、梅干し、キュウリ。腹は減っていない。でも、食べ物を口にすると気がまぎれる。

30K、まだ一歩も歩いていない。このまま、最後まで歩かずゴールすることを考える。いけるだろうか?いけるかも知れない。足が止まるとストレッチしてまた走り出す。ストレッチしながらiPhoneでFacebookをチェック、ソノッコらがすでにゴールしている。たくさんの応援メッセージがありがたい。ああ、コカコーラ。何て素晴らしい飲み物なんだ。

35K、残り7km。激痛が下半身を支配している。Facebookをチェック。叱咤激励の言葉にハートが震え立つ。よし、弱音を吐くのはここまでだ。一歩も歩かずにゴールするぞ。

37K、がんばれ。次の看板まで走ろう。そこまで行けば止まってもいい。38kmの看板が見えている。「残り4キロ半!」沿道のスタッフが声をかけてくれる。膝の痛みは感じない。筋肉の痙攣もない。僕のカラダはまだ走ることをあきらめていない。行くぞ、もう少しだ、足を前に運べ。

37.5km、突然、心が、折れる。僕のレースが終わる。

残りを歩いたり、走ったり、ストレッチしながら、どうにかゴールに辿り着いた。当初の目標からすれば1時間以上も早いゴールだった。でも、達成感は全くない。敗北感だけが残るレースになった。そう、僕には根性がない。

来年の大会には必ず参戦する。一歩も歩かずに完走する。練習もする。カラダは鍛えることができる。この弱い心を鍛えることができるだろうか?

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