おおかみこどもの雨と雪を観た。大人も子供も楽しめる。ってふれこみ通り、様々な視点から観られることを意識して作られている作品だと思う。絶対に感動させてやるぜという雰囲気が冒頭から伝わって来るのだけれど、それは序の口に過ぎず、あちこちに、これでもか、これでもかってな具合に落とし所が用意されていて、用意周到に準備していても落とされる。僕なんかは何の心がまえもなく軽い気持ちで劇場に行って、帰りには言葉を発するのも困難なぐらいにボロボロになった。お腹いっぱいすぎて、しばらくは感動したくない。
親離れする年代の子供を持っている人ならきっとグッとくるはず。テーマは「親心」だと感じたけれど、もしかしたらそれも観る人のスタンスによってそれぞれなのかも知れない。
主人公?の声はずっと原田知世さんだと思っていたら、宮崎あおいさんだった。僕は宮崎あおいさんのファンでも何でもないのだけれど、少年メリケンサックといい、立派な女優さんなんだと思う。あと菅原文太さんは文句なしにいい。原作の段階から決めてんじゃないかってぐらいハマっていた。
5段階で星4つ。